議案第101号 狭山市心身障害者医療費支給条例の一部を改正する条例

 

議長のお許しをいただきましたので、議案第101号 狭山市心身障害者医療費支給条例の一部を改正する条例を反対する立場から討論させていただきます。

 

この条例では今まで入院していた心身障害者に対して食費の半額補助をしていたが、住民税の課税対象者に関しては補助をしないと言うものです。入院中は一食460円または260円、一日入院で1380円か780円、年間約50から25万円になり、今まで払っていた2倍になるわけです。

 

裕福な家庭では問題にならないでしょうが、非課税すれすれの収入の世帯、すなわち収入が2044千円を超えた世帯では一人当たりの食費に50万円を払うのは大きな負担としか考えられません。月額で考えれば、約18万円の収入の家庭で毎月45千円ほど一人に食費だけを払うことになります。病人を抱えていれば、それ以外にも介助者が病院に付き添う費用も必要ですし、余分な出費がかさんでいるのは誰の目にも明らかです。

 

確かに、狭山市では、無駄を省いたり、効率を求めたり、新しい福祉のあり方を模索する必要はあると思います。しかし、昨年以来の不況の中、4人に一人は非正規雇用で、収入が不安定な時、このような補助金をカットすれば、食費が払えなくて退院するなどと言う人が出てこないとも限りません。福祉のカットはできればしないほうがいいし、もっと時節をわきまえる必要があると思うのです

 

食費は命の綱でもあります。質疑でも申し上げたように、たとえば収入が400万円以上の世帯から補助金をカットすると言うのであれば、まだ考慮に入れることができます。しかし、収入が2043999円にカットラインを置き、それ以上の収入の世帯一律に食費の全額補助金をカットする条例に、私は納得できません。よって、私はこの条例に反対します。